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WEBアプリ開発の環境構築方法の調査メモ

WEBアプリ開発の環境構築方法の調査メモ
とりあえずローカルPCにDockerを導入して実践してみるのが良さそう
いくつかローカルで試して、ある程度勉強できたらAWSでも試してみるのが良さそう

ローカルPC

ライブラリやフレームワークを直接ローカルPCにインストールする場合

  • メリット
    • ネットで調べた手順でインストールできる
  • デメリット
    • ライブラリなどの衝突や、アプリの管理が大変になりそう

Dockerを使用してコンテナにインストールする場合

  • メリット
    • 環境を分離することができる
      • by ChatGPT「環境の分離: 各Webアプリケーションを個別のDockerコンテナにカプセル化することで、それぞれのアプリケーションの環境を分離できます。これにより、アプリケーション間での依存関係やバージョンの競合を回避できます。」
    • Dockerイメージに固めることで、Webアプリが不要になったら削除できそう
    • AWS上にWebアプリを設置する場合に、ローカルPCで作成したものをそのまま利用できそう
  • デメリット
    • Docker自体の学習コストが必要
    • データベース周りもよくわからない

AWS

そのうち試したい

  • メリット
    • 環境をサーバーごとに分離できる
    • AWSも学べる
  • デメリット
    • AWSの費用が発生する
    • AWSの学習が必要

react-scripts startによりWebアプリが起動されるまでについて

ReactによるWebアプリ起動までの概略メモ

まずはインストール

Node.jsを準備したうえで、適当なディレクトリで以下コマンドを実行

npm i -g create-react-app

Reactプロジェクトを作成

create-react-app {プロジェクト名}

これでプロジェクト用のディレクトリ構成が作成される。
例えば以下。
/public/index.html
/src/index.js
/src/Appjs

プロジェクトを実行

cd {プロジェクト名}
npm start

これにより、開発用サーバが起動してWebアプリを操作できるようになる。

このときおそらく、BabelとWebpackによりReactコードが解析されてHTML、JS、CSSが再構成される。
index.htmlには、index.jsの記述がないが、これも上記ツールによりパスをたどって見つけられていると思われる。
例えばindexxx.htmlやindexxx.jsなどにリネームすると、index.htmlやindex.jsが見つからないというエラーになる。

Darobactin A の全合成

Darobactin Aの全合成。 MerckおよびSarlah先生らと、Baran先生らによりほぼ同時に発表されました。

chemrxiv.org

chemrxiv.org

構造1
構造2

14員環と15員環の2つの大員環を含む化合物です。
それぞれの大員環にはインドールがあり、回転できないためアトロプ異性体が考えられます。

2つのグループはともに、Larockインドール合成法を活用することで、インドールおよび大員環を構築する経路にて全合成を達成されました。

MerckおよびSarlah先生らの全合成

15員環を構築後、14員環を構築

  • 最初のLarockインドール合成では、ヨウ化アリールとTMS-アルキンを反応させていますが、分子内に次の14員環構築用の臭化アリールが共存しています。 著者らは、反応温度を低くすることでヨウ化アリール選択的に反応が進行することを見出しています。
  • アトロプ選択性は3:1と、所望の異性体が優先して得られています。
  • 次のLarockインドール合成では、臭化アリールとTES-アルキンにて反応させ、所望の異性体のみを合成しています。

経路全体が非常に洗練されて無駄がない印象です。
反応条件を相当な検討をされて、幾何異性体や立体選択性の制御を限界まで突き詰められたのかと思います。

Baran先生らの全合成

同じく、15員環を構築後、14員環を構築

  • 脱炭酸型クロスカップリングやC-H官能基化によりユニットを合成。
  • 最初のLarockインドール合成では、無保護のアルキンを使用することで、良好な収率かつ単一のアトロプ選択性で反応が進行することを見出されています。
  • Larockインドール合成では、Sarlah先生らと同じPd触媒を利用。Reisman先生らの研究によるものだそうです。
  • 次のLarockインドール合成でも、アトロプ選択性は単一です。

こちらも、例えばLarockインドール合成に1年以上かけているなど、ルートを洗練されています。

どちらも面白い全合成でした。

Illisimonin A の全合成

ドイツ ハノーファー大学のKalesse先生らによる、Illisimonin Aの全合成。

Asymmetric Total Synthesis of Illisimonin A
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jacs.3c01262

構造1
構造2

5員環がもりもりです。
Illisimonin Aに含まれるスピロ環構築を基軸とする戦略により、全合成を達成されました。

増炭1

Ni触媒を用いたHydrocyanationにより、末端アルキンを1, 1-2置換アルケンへと変換
反応はマルコフニコフ則に従うようです。
ニトリルをアルデヒドへ還元後、isopropenyl lithiumを1, 2-付加させて鍵反応の基質を調製

スピロ環構築

著者らが開発した、ホウ素をルイス酸としたtandem-Nazarov/ene反応により、直鎖からスピロ環を構築
立体化学は、基質の持つ水酸基によりコントロールされるとのことです。
なお生成物はβ-ヒドロキシケトンであるため、逆アルドール反応が進行してしまいます。
そのため、系中で水酸基をTES保護しています。

増炭2

ケトンα位を酸素で酸化して導入した水酸基を、chloromethyl silylエーテル
強塩基を作用させることで、シリル横の炭素にてアニオンが生じ、それがケトンへ1,2-付加
鍵反応で生成したケトンですが、1,2-付加などの通常の増炭反応ではデコンプしてしまったそうです。
そこで筆者らは、ケトンのα位に導入した水酸基をテザーとして利用して分子内での1,2-付加を実現しています。
おもしろい戦略ですね。

Siの除去

MeMgClを用いてSiに求核攻撃することで、Si-O結合を開裂し、続いて、フリーの水酸基からのSn2反応によりTMSエポキシドへと変換
反応条件によってはオキセタンや塩素が残ったchlorohydrinがとれてくるみたいで、検討されています。

7位の酸化

常法に従いTMSエポキシドを開環(反応機構がよくわからないです。)
アリル位である7位の酸化には、BaranらがTaxolの合成で使用した5価クロム試薬にて実施

5位と7位の結合形成

末端アルケンをエポキシ化後、Ti(Ⅲ)を用いた還元的エポキシド開環反応→生じたラジカルがケトンとカップリングすることで、所望の結合を形成
筆者らは、Fe(acac)3, PhSiH3によるmetal-hydride hydrogen atom transferによるアルケンとケトンのカップリングも検討されています。
アルケンにラジカル発生→他の官能基と反応して炭素-炭素結合形成は、非常に有用なので自然につきたい手法です。

官能基化オレフィンのクロスカップリング | Chem-Station (ケムステ)

骨格完成

シクロヘキセンのアルケンをエポキシ化後、ルイス酸を作用させることでセミピナコール転位を行い、必要な炭素骨格の構築を完了
6位の立体化学もコントロール
その後、先行研究に従い、ヘミアセタールやラクトンを形成して全合成を完了しています。

炭素-炭素結合形成が勉強になる、おもしろい合成でした。

(+)-Ineleganolide の全合成

B.M.Stoltz先生らによる(+)-Ineleganolideの全合成。

chemrxiv.org

構造1
構造2

多くのチームが合成研究を行っていますが、まだWood先生らによる1報のみだそうで、難しい化合物です。
今回、Stoltz先生らは、2つのユニットをがっちゃんこして中央の7員環を終盤に構築する戦略で全合成を達成されました。

不安定なβ-keto tetrahydrofuranユニットの合成

直鎖の出発物から既知ルートでまずシクロペンテンを構築。
続いて側鎖のアルデヒドを1炭素増炭したエポキシドへと変換後、
ヨウ化マグネシウムでエポキシドを開環して末端をヨウ素
→分子内の水酸基からSN2でテトラヒドロフラン環を構築。

エポキシドの開環で生じた水酸基を保護しないと、直後のSN2はうまくいかなかったとのことです。
無保護のままだと、再度エポキシド化や水酸基同士で金属を介してキレートしてしまったりしたのでしょうか。

また、最後にエノンγ位の水酸基の脱シリル化を行っていますが、このエノンはMichael反応の求電子剤として反応性が高いようで、HF以外の条件はうまくいかなかったとのことです。
エノンの反応性が高いということは、本ルートの狙いに合致しているということでもあるかなと思います。

ユニットの合体

上で合成したユニットと、既知ルートから合成したシクロヘキセノンをエステル化により合体。
ユニットそれぞれの反応性の高さから通常のエステル化ではデコンプしてしまったそうです。 そこで以下論文を参考にエステル化を行っています。

https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.171988

ラクトンの構築

Michael反応とAldol反応により、天然物の5員環ラクトンと3つの不斉点を構築。
立体化学を完璧にコントールされている、素晴らしいルートですね。
Aldol反応でのシクロヘキセン構築は想定していない反応だったそうです。
ここから全合成に向けて、7員環への環拡大を行います。

5位の酸化

環拡大に向けては、ケトンのγ位である5位の酸化段階を上げる必要があります。
著者らは、ヨウ化サマリウム還元の生成物であるエノンが、塩基性条件下で空気酸化を受け、γ位がヒドロキシ化されたα, β-エポキシケトンへと変換されることを見出しました。
γ位のラジカルが安定であるため、予想外の本反応が進行したと推測されています。
よく見出されたと思います。

環拡大

γ位の水酸基をアセチル化後、再びヨウ化サマリウムを作用させることで、エポキシドの還元的開環と、セミピナコール型転位反応が進行し、Ineleganolideの全合成を達成。

想定外の反応をうまく活用しながら、複雑骨格をきれいに合成した素晴らしい成果でした。

KB343 の全合成

Baran先生らによる、環状グアニジンがもりもりの化合物、KB343の全合成

chemrxiv.org

脱芳香環化

グアニジンのNを塩素化→フェノール4位からの5-exo型環化反応でスピロ環構築
グアニジンからの求核反応ではうまくいかなかったとのことです。

メチル基の導入

MeMgBrを用いて1,4-付加によりメチル基の導入と、非対称化を実施
グアニジンがMgに配位(?キレート?)することが、高収率と高いdrに貢献しているようです。
HMPAの役割はよくわからないです。(キレートを良い感じにしている?)

imidazoleの導入

右田・小杉・Stilleクロスカップリングによりimidazoleを導入
他のカップリングだとうまくいかず、金属源やリガンドを検討して収率を改善したとのことです
銅やヒ素試薬を添加していることから、やはりトランスメタル化の段階が律速だったのだと思います。

D環構築

アルドール反応によりD環を構築しつつ、生じるquinone methide(7位)に水酸化物イオンが付加
ここでは窒素は導入できなかったようです

窒素原子の導入

7位の水酸基を、SN1によりアジドに置換
5塩化ニオブをルイス酸として使用しているのですが、私は初めて見ました。

Staudinger反応と立体化学の反転

アジド→アミンへの還元と、アミンの酸化→還元により、7位に所望の立体化学でアミンを構築
さらに生じたフリーのアミンでグアニジンの架け換えが進行
アミンの酸化還元で立体化学を反転させるのはあまり例がないらしいです。

imidazoleからグアニジンへの変換

SNArによりアジドを導入して、還元することでグアニジンへと変換
+3つ目のグアニジンも導入
SNArでは、イオン液体を溶媒として反応を行っています。これも、全合成ではあまり例がないのではないでしょうか。

C環構築

原子価ヨウ素による脱芳香環化を経由した窒素からの求核攻撃によりC環を構築

脱芳香環化反応をうまく利用した素晴らしい合成でした。 個々の反応も相当量検討されており非常にタフな仕事だと思います。